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フクロウの肩乗せや頭乗せ等を行わない理由

皆様、こんにちは。当店では、お客様からよく「フクロウを頭や肩に乗せて写真を撮りたい」「素手でフクロウを触りたい」「複数のフクロウを一緒に乗せて写真を撮りたい」といったリクエストを頂きます。しかし、当店ではこれらのサービスを提供しておりません。その理由を今回のブログ記事で詳しく説明したいと思います。

1. 安全性の確保

まず最初に、当店ではお客様とフクロウの安全を第一に考えています。フクロウを頭や肩に乗せているときに、予想外の事態が発生した場合、人間がどれだけ注意していてもフクロウが驚いて飛び出してしまう可能性があります。その結果、他のお客様やフクロウに怪我をさせてしまう危険性があります。

また、フクロウは素手よりもグローブの方が掴みやすく、リーシュ(紐)をグローブに繋げることができます。これにより、予想外の事態が起きたときに、素手で紐を持っていると紐を離してしまう事故を防ぐことができます。

2. フクロウの行動の理解

フクロウを頭部や肩に乗せる行為は、フクロウから見ると自分が優位な存在であると認識され、人間を見下す行動につながることがあります。これは、犬や猫に置き換えて考えると理解しやすいかもしれません。

3. 過剰なサービスの提供

当店では、上記のような「過剰なサービス」は提供しておりません。目先の珍しさや小綺麗さ、過剰なサービスを売りにお客様「だけ」を喜ばせるのではなく、末永く「人間とフクロウ達」が安心・安全に一緒の時間を過ごせるように、無理のない、事故を未然に防げる配慮をした上で、安心してふれあいができる時間を提供していきたいと思っています。

もちろん、お店によって「見せ方」「売り方」「関わり方」は違いますので、一概に「これが正解」という話をしたいわけではありません。しかし、それぞれ猛禽類に関わる人が責任を持って取り組んでいかないと、結果的には「特定外来生物」・「特定動物」等に指定されてしまう可能性は0ではありません。

皆様が思いつく特定外来生物ですと、「アライグマ」・「カミツキガメ」等でしょうか。これらの生物はペットとして輸入され、飼育しきれずに捨てられ、繁殖・野生化し日本の在来種を捕食し生態系を崩す、人に危害が及ぶ危険性から今は捕獲されればほぼ確定で「捕殺」という悲しい結果になります。

特定動物に指定されますと、基本的には新たに飼育を始めることは難しくなります。現在飼育している人でも、様々な規制がかかってきます。

以上が、当店がフクロウの肩乗せや頭乗せ等を行わない理由です。当店では、フクロウと人間が共に安心・安全に過ごせる環境を提供することを最優先に考えています。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。


この記事が、当店の方針を理解していただくのに役立つことを願っています。何かご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。今後ともよろしくお願いいたします。

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